カツ丼小太郎の日記

映画のDVDラベルを作っています。

アマゾン僧侶が投げかけたもの

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いやー、実に面白かったです。咲夜NHK特報首都圏で放送していた仏教界の変革です。番組冒頭ではアマゾンが始めた「お坊さん便」というサービスが賛否両論の物議を醸しているという話題です。もちろん大反対しているのは全日本仏教会で、その反対の弁は、宗教行為と商行為の境がなくなる、お布施の額を明確にするのは問題、との主張です。しかし、現実に僧侶はお布施を貰わなければ宗教的な情け心だけで仏事をしてくれないし、お布施だって領収書を出すわけじゃないです。金額もいくらと聞けば、いくらでも良いという返事。(もちろん多ければ多いほど良い!)どうせお金を払うならば、明確な金額を提示するところに気持ち良く払いたいのが当然の心理でしょう。正確にはある企業が始めて、アマゾンで発注が出来るようになったお坊さん便を小生はアマゾン僧侶と呼びたいです。

今まで十万円単位でお布施を集めていた檀家制度は過去の日本の地域制度に拠って成り立ってきましたが、地方では檀家の高齢化と過疎による減少でお寺の経営も大変なようです。番組ではインターネットで僧侶の登録をしたお坊さんがクルマを運転して遠征する姿がありました。

一方、檀家制度そのものを大英断で廃止したお寺も紹介され、思わず快哉を叫びたい気持ちになりました。住職は宗派にこだわらぬ仏事を広く受け入れ、この人こそブッダの教えを真に理解実践されている方だとまことに頭が下がりました。

そもそも、お布施とは人にモノを施し、お互いに助け合うという心のはずです。が、全日本仏教会はその組織の中で助け合う精神は皆無で、経営的に行き詰まった地方の弱小のお寺はどんどん廃寺になり、取り壊す費用さえないと荒れ果て朽ち果てる始末となります。収益の上がらない地方営業所は潰れても構わんというのは正に営利企業と同じじゃないですか!

番組の最後は、仏教界を変えようと奮闘する若い僧侶たちが紹介されました。ブッダの教えを英語の詩で分かりやすく説く僧侶と、女性を集めた女子会で仏教を説く尼僧さんが出演されておられました。いずれも新しい解釈で現状の打破を図ろうとする若さと勇気を感じてすごく良かったです。

諸行無常の通り、私たちは目まぐるしく変化する社会の中で日常を送っています。何事も変わってゆかねばならないのです。とてもこの短文では語れませんが、日本の仏教界も当然時代の変化に応じて変わってゆくべきなのです。古い檀家制度にしがみついている時代ではないのです。